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近くの山の木で家を建てよう。地域の材を活かし、地域の財を築く。
三豊平野を流れる財田川を遡ると、讃岐山脈にぶつかります。その山麓に仲南の森が広がっています。いま菅組は、この仲南町の林業家と組んで「近くの山の木で家をつくる運動」を進めています。その土地で育った木は、その土地の建物に用いるのが一番いい、という考えに基づく新しい家づくりの運動です。ふんだんに木を用いた自然素
材の家は、健康的で、安全性が高く、高い人気を呼んでいますが、このことは、讃岐の自然環境を守る上でも大きな意味を持っています。讃岐の山は、その大半が人工林です。人工林は手入れが必要で、計画的に伐採・植林・育林を進めなければなりません。もし人工林の手入れが悪く、間伐などが行われないと、密植された木は幹も細く、陽光が不足して下層植生が減少し、土壌や落葉が降雨で流出するなど、雨水を吸収する機能の低下を招かざるを得ません。木は、建物に使われることで、地球温暖化で問題とされている二酸化炭素をそこに固定化してくれます。新たに植林された木は、さらに二酸化炭素を吸着しながら育ってくれます。
また、近くの山の木を用いれば、輸送トラックから出る排気ガスも少なくて済みます。考えてみると、昔はみんな近くの山の木を用いて建物を建てていました。それが普通でした。地域の木の文化の復興をはかり、それによって地域社会を豊かにしたいと思うのです。 |