讃岐の風景を訪ねて

何かが動いた、と思った。
石と石の間から顔を出していたのは一匹のトカゲ。
どうやら石垣を住処nいしているらしい。
「ビオトープだね」。
少し得意気に、友だち。
人の手で、一つひとつ積まれた大小のいくつもの石。
自然石だから、少し不揃いで、隙間もたくさんできる。
でも、その隙間が大切なんだ。
無数にある隙間の一つひとつに、生きものが住んでいる。
そう思うといつもの石垣が少しだけ違って見えた。
人の手が作った、生き物たちが暮らす場所。
言うなれば、石垣は生きものたちの団地だ。
今日は一匹のトカゲだったけど、
明日はまた違う住人に会えるかもしれない。

讃岐平野の石垣
讃岐平野の石垣
農家の人が自分たちで積んだものか。コンクリートを使わない空積みから生まれる、
適度な変化のある空間が、多様な生きものの生物環境を作り出すビオトープに
なっている。美しい田園風景。人と自然がほどよく共生していた証。
(出典:ShopMasterのひとりごと)

私たちがつくる建築が、
誰かの会いたくなる風景になるとうれしい。
讃岐の風景をつくる。
菅組 木とともに。