讃岐の風景を訪ねて

その森に気づいたのは、雨の日だった。
傘に落ちる雨の音にまじって、
どこからかさわさわと。
「何の音だろう」。
誘われるまま歩いて、その正体がわかった。
辿り着いたのは鎮守の森。
雨に揺れる木々の音だった。
その時、ふと思った。
昔の人たちもこの音に誘われただろうか。
木々の隙間から落ちてくる
雨のしずくを受けながら、
境内で空を見上げ、この音を聞いていただろうか。
柄にもなくそんなことを思ったのは、
雨の音と、何百年変わることなく、
ここに存在する鎮守の森のせいかもしれない。
空が明るくなってきた。
そろそろ雨もあがりそうだ。

鷺井神社の鎮守の森
さぎいじんじゃ の ちんじゅのもり (ぜんつうじし)
鷺井神社の鎮守の森(善通寺市)
鎮守の森は、神社の参道や拝殿を囲むようにつくられた森林。社叢(しゃそう)、
社寺林とも呼ばれている。住宅街など自然との触れ合いが少なくなる中、鎮守の森は
癒しの場として、また多様な生物たちが生きる場所としても貴重な存在となっている。
(出典:ShopMasterのひとりごと)

私たちがつくる建築が、
誰かの会いたくなる風景になるとうれしい。
讃岐の風景をつくる。
菅組 木とともに。