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讃岐緑想のビオガーデン JHEP認証にてAAAランク更新

この度、菅組のモデルハウス「讃岐緑想(香川県三豊市仁尾町)」は、生物多様性を定量的に評価する「JHEP認証」において、最上位であるAAAランクの更新認証を取得しました。

※JHEP認証とは?
JHEP(ジェイヘップ)は日本生態系協会が創設した環境評価手法で、土地の自然環境を「生きものにとってどれだけ良い状態か」を点数化して評価する制度で、植栽の質や生態系への配慮が客観的に確認でき、定量的に評価、認証する日本唯一の認証制度です。


JHEPハビタット評価認証

初回認定から今回の更新審査まで

讃岐緑想は、2020年11月に四国地方で初、戸建てモデルハウスとして全国初となるJHEP認証を取得しました。評価は最高ランクのAAA。森づくりを軸にしたビオガーデンの取り組みが高く評価されました。

今年2025年10月には更新のための現地調査が行われ、初回取得からの継続した維持管理が評価され、AAAランクでの再認証となりました。


讃岐緑想が評価されたポイント(レポートからの抜粋)

主な評価ポイントは以下のとおりです。

(1)敷地の約80%が緑地化されている
一般的な緑化義務(敷地面積の20%)を大きく上回り、
将来は約85%の緑地割合となる計画。

(2)地域の在来種のみで構成された植栽
・約50種類の地域在来樹木を植栽
・外来種を一切使わず、里山の自然に近い植生を再現
・樹形や下草も“自然な状態”を維持する管理方針

(3)生きものが棲みやすい環境構成
・目標植生:アベマキ-コナラ群集(香川の里山を代表する雑木林)
・評価種:シジュウカラ、コミスジ
 →「良質な樹林に生息する種類」を基準に、生息環境の回復度を評価

(4)将来に向けても生物多様性が“向上”する予測
・2075年までの植生変化をシミュレーション
・ハビタット得点は 50年後に54.5点まで成長
・基準値を大きく上回り、要件(得点8点以上、外来種不使用 など)をすべてクリア

これらにより、「生物多様性を損なわず、むしろ向上させた事業」としてAAA評価が再認定されています。


在来植生が育つにつれ、地域の生態系ネットワークを支える“拠点”としての役割が高まり、自然と共生する建築モデルとしての意義も広がると評価されています。
これは、“地域の自然を守りながら建築に向き合う” という菅組の姿勢が形になった証でもあります。

菅組では引き続き、適切な植栽管理を行いながら、地域の自然価値向上に取り組んでいきます。


「讃岐緑想」JHEP認証の評価レポートについては、こちらからご覧ください。

<生物多様性を育むビオガーデン>


関連するページ

菅組HP インフォ「讃岐緑想が四国初となるJHEP認証(AAA)を取得しました。」
https://www.suga-ac.co.jp/info/award%E3%83%BBCertification/entry-4773.html

関連するサイト

(公財)日本生態系協会 JHEP認証
https://www.ecosys.or.jp/certification/jhep/