自然と寄り添う暮らし

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<鎮守の森Project> 木を植えよう。未来のために

ふるさとの木でふるさとの森をつくる

「潜在自然植生」って知っていますか?

ちょっと難しい話なのですが、植物生態学上の概念で
「一切の人間の干渉を停止したと想定したとき、現地の立地気候が支持し得る植生」
のことをいいます。
つまり、その土地にあるべき「ふるさとの木」を植えて森をつくるという取り組みです。

1956年、ドイツの植物学者ラインホルト・チュクセン教授により提唱され、
その後弟子である宮脇昭氏が世界で実践し、大きな成果をあげています。

“森を蘇らせる男”と呼ばれている宮脇氏は、
単なる植樹とは違い、その土地に自生していた木を探し出し、
その苗を育てて自然の森のような状態に植樹する独自の手法で、
何百年もかかるといわれていた森の再生を、数十年という単位で成功させてきました。



木を植えることは、いのちを守ること


2009年に、菅組は創業100周年という節目を迎えました。
その記念事業には宮脇氏を招き、講演会と植樹祭を開催しました。

そしてその事業を皮切りに
これまで支えてくれたふるさとの人々へ、感謝の意を込めて立ち上げたのが
ふるさとの森をつくる「鎮守の森Project」です。

宮脇方式を取り入れ、潜在自然植生を促すプロジェクトは、
途切れることなく、菅組や菅生会が継続して取り組んでいます。


植栽前 ⇒⇒⇒


⇒⇒⇒ 植栽後10年目


四国の潜在自然植生の木は「シイ、タブ、カシ」が主役です。
土地本来の木々は根がまっすぐ張り、地震や豪雨でも地面が崩れません。
健全な生態系があってはじめて、健全な社会や経済が形成されます。
潜在自然植生の木を植えることは、
人間や動物、地球のあらゆるいのちを守ることです。

100周年記念事業の植樹祭では、宮脇氏の指導のもと
潜在自然植生の苗木を、54種類5,300本植樹しました。


植生調査を実施した本物の鎮守の森 (三豊市 菅生神社)


一坪からできる小さな森づくり


「3本植えれば森」、「5本植えれば森林」とは宮脇氏の言葉です。
2~3本の苗木を寄せ植えにすれば、
互いに背伸びしながら成長していく姿を楽しめます。

家や会社の周りでも、森づくりは可能です。
一坪ほどのスペース(たたみ2枚分)があれば、
『一坪鎮守』の森をつくることができます。
新築時だけでなく、庭や小さなスペースに土地本来の木を植えてみましょう。

菅組では家を建てた施主様には、「シイ、タブ、カシ」の3本の苗を『三本木鎮守』と名づけてプレゼントしています。
『三本木鎮守』は、いわば『一坪鎮守』の究極の形。
潜在自然植生の樹種は常緑なので、落葉樹のように葉を落とすこともなく、
ほぼ手のかからない小さな「鎮守の森」になります。

草ぬきや剪定など多少管理は必要ですが、
「小さな森」があれば、生きものたちのすみかや、
人と自然が共生する「街の風景」をつくりだすことができます。

街のあちこちに小さな『三本木鎮守』が点在すれば
それがやがてネットワークを形成して、生き物が飛び交うようになります。
木々が育ち、潜在自然植生の森が増えていく未来を期待して
これからもこの取り組みを続けていこうと思っています。


新築とともに『一坪鎮守』をつくったS邸 ⇒⇒⇒


⇒⇒⇒ S邸の『一坪鎮守』6年後の様子


家族みんなで植えるのも楽しみのひとつ

庭のかたわらに、シイ、タブ、カシの『三本木鎮守』を


一坪鎮守・三本木鎮守実施マップ:108棟・703本(2021年6月時点)





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