自然と寄り添う暮らし

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シンプルな機能でコストを抑えた「びおソーラー」

春や秋の過ごしやすさが長く続く

穏やかな天候が続く春や秋は、冷暖房のスイッチを切り、
自然の温度で心地よく過ごすことができますよね。
びおソーラーは、そんな一年でもっとも良いと感じる春や秋の気候を、
できるだけ長く生活に取り入れよう、と考案されたシステムです。

システムのポイントは、季節による太陽の変化をキャッチすること。
地球から見た太陽の高さは、春分と秋分を境にして、
冬至にはいちばん低く、夏至にはもっとも高くなります。
建物の屋根や壁が受ける太陽エネルギーの量も、この季節の変化にあわせて変動していきます。
びおソーラーは、こうした太陽の動きをいち早く感知して、
一年を通して私たちが過ごしやすい室内環境に整えてくれるのです。


左奥の白いダクトを通って、暖かい空気が床下へ送られ、建物全体をあたためる


びおソーラーの一年の働きをかんたんに紹介しましょう。
まず、外気がまだ冷たい春先には、太陽の南中高度をキャッチして、
屋根で暖めた空気を建物の床下に送り込み、室内を床から暖めます。
こうして、外はまだまだ寒いけれど室内は春の陽気を楽しむことができます。

気温が上昇して夏になると、こんどは夜間放射冷却の冷たい空気を床下に入れて、
梅雨時期のカビの発生を抑えながら、床下コンクリートを徐々に蓄冷していきます。
その結果、建物のなかに涼風が流れ、寝苦しくない夜を過ごすことができるのです。

暑さがひと段落した秋には、心地よい暖気を室内に取り込みながら、
冬に備えて床下コンクリートに太陽熱を貯め込みます。
そして本格的な冬の寒さが到来すると、床下コンクリートから放熱して、
家全体がほんわかと包み込まれるような暖かさを実現してくれるのです。

びおソーラーは、太陽熱を利用した室温調整に特化するシステムのため、
お湯とりや暖房機器との連動といった機能はありません。
しかし、その分購入コストが低く抑えられ、先々のメンテナンスも簡単になりました。
まさに、シンプル・イズ・ベスト、ですよね。


自然な室温で暮らせる家をめざして

気温の低い日に、エアコンで自分の周囲の空間は暖められたけれど、
床や壁などの周壁が冷えていて寒く感じた、という経験はありませんか? 

びおソーラーを利用して建物の周壁温度を高めると、
窓を開けても気温の低下がゆるやかになり、室温20℃でも寒さを感じません。
建物の断熱化と蓄熱、輻射によって空気を暖める間接的暖房によって、
身体に負担のかからない快適な暖かさが実現するのです。


床下を流れてきた空気が床吹出し口からゆっくりと吹き出します

エアコンに代表される現代の冷暖房設備が、エネルギーを大量に消費し、
人工的な暖かさ、涼しさを作り出すものだとすれば、
びおソーラーのシステムはそれとは正反対の性質をもっているといえます。

建築家の清家清氏は理想の温熱環境について、
冷房していないと感じる冷房、暖房していないと感じる暖房である、と語りました。
びおソーラーは、そんな自然に近い室温で暮らせる家をめざした取り組みなのです。


屋根面にびおソーラーパネルが見える


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