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「仁尾の風景」十月~秋の花~ を公開しました。


山と海に囲まれた自然豊かな町。古い町並みが残る歴史ある町。
路地を歩けば人と人が触れ合う、今も昔も変わらないあたたかな日常がここにはあります。
仁尾町ご出身の塩田さんが切り取る、四季折々に移りゆく「仁尾の風景」を毎月、写真を通しご紹介しています。

十月。
十五夜も楽しみ、ひんやりと澄んだ空気の秋の空。
本来なら金木犀の香りと秋祭りに高揚する時期。
でも今年、祭囃子の響かない秋風に、より一層深く秋の静けさを感じます。
ひっそりと道端に咲いている小さな花たちもきっと、祭囃子を恋しく思っていることでしょう。

「仁尾の風景」十月~秋の花~
→バックナンバー「仁尾の風景」はこちらから。

今月から、俳句を一句ご紹介しようと思います。
十月は

『朝顔に 釣瓶とられて もらひ水』
(加賀千代女)

朝顔といえば子供の夏休みをイメージしてしまいましたが、秋の季語だそうです。
朝、井戸へ水を汲みに行くとつるべに朝顔が絡みついて花を咲かせていた。
それを外して水を汲むのは可哀そうなので隣の家に水を貰いに行った。
という意味です。
朝の忙しい時間でも、小さな花に対する優しい気遣いや美しい思いやりが伝わってきますね。