
原田商店改修工事
[商業施設]
[商業施設]
国内外から多くの人が訪れる香川県三豊市仁尾町・父母ヶ浜のすぐ近くに、草屋根が目印のタコス専門店「トランキーロタコス」がオープンしました。
建物の中心には、店主とともに香川県仲多度郡まんのう町の山で伐採した、樹齢約100年の檜を用いた八角形の大黒柱が据えられています。背割りの部分には、埋め木と千切り模様が施されています。方形屋根の交差点(頂部)には、伐採した檜の先端を用いた枝付き柱を設置。その取り付け方向は、檜が実際に立っていた方角に合わせています。
カウンターとベンチは、その大黒柱の端材を使い、菅組の大工が製作。中央にある大きなテーブルには、徳島県産・樹齢約400年の杉の一枚板を使用しています。こちらは古材を保管・販売している「古木里庫」に長年保管されていたもので、同じく菅組の大工が手作業で丁寧に磨き上げ、修復しました。
また、構造材にはすべて香川県産の檜を使用。地元の木を使うことは、香川の山を元気にする取り組みにもつながります。
【父母ヶ浜店舗 新築工事の建物概要 】
構造:木造平屋建て
延べ床面積:100㎡(30.30坪)
さらに、建物の雨水排水には、香川県高松市牟礼町の織田陶管(有)が製作する土管(陶管)を採用しています。土管の素材は「土」と「水」のみという環境負荷の少ないもの。県内で採れる3種の粘土を独自に配合し、成型・乾燥を経て、最高1,000度に達する窯で9時間かけて焼成されています。耐久性・耐食性・耐薬品性に優れ、長寿命であることも特長です。
建物に用いた草屋根は、夏の暑い時期の強い日差しをやわらげる遮熱効果があります。訪れる人々や、小さな生物たちにとって、このお店が憩いの場となっていくことと思います。
地域の気候や風土に合った建物をつくることは、未来へ木の文化をつないでいくための、大切な取り組みのひとつだと私たちは考えています。
<施工事例>
トランキーロタコス父母ケ浜店 草屋根
・あののぉ vol.65 2023 秋号
現場紹介 「父母ヶ浜店舗 新築工事」
お店紹介 「トランキーロタコス 父母ヶ浜店」
・父母ヶ浜の海を見ながらメキシカン料理を味わえるカフェ
「トランキーロタコス 父母ヶ浜店」
お店の最新情報はこちらから>>Instagram