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【vol.07】左官職人の仕事「塗り版築(はんちく)」壁に景色を刻む Nuri-Hanchiku: Carving a Landscape on the Wall (Plasterer's Art)

【塗り版築】土と石で描く、10mmの地層 - 左官職人による施工記録

土と石で描く「地層」の芸術、塗り版築(ぬりはんちく)仕上げの全工程を、映像で記録しました。

▶︎ 塗り版築とは?
これは、型枠に土を突き固める本来の「版築」とは異なり、左官の鏝(こて)技術で壁に地層模様を描き出す独自の工法です。

▶︎ この壁のこだわり
この映像では、以下の職人技の連係プレーをご覧いただけます。

緻密な設計:6色の濃淡の土を、直線ではなく「曲線」で墨出しし、自然な地層のうねりを表現。
素材と配合: 海砂(うみずな)や石灰を配合した独自の土を使用し、天然の豊かな色合いを実現。
職人連携:3人の職人による息の合った連係で、厚みわずか10mmの中に層を積み重ねていきます。
石の投入:4種類の異なるサイズの石を「埋め込み」そして「投げつける」ことで、地層の荒々しいリアリティを追求。

まるで大地の雄大さがそのまま切り取られたような、繊細かつ力強い仕上がりです。
左官職人の技術の粋をご覧ください。