ある日のすがぐみ

「菅組感謝の森」 2025・秋

11月29日(土)、今年も森林整備活動「社会貢献の森(菅組 感謝の森)」を実施しました。
今回は、今回が初参加となる2名を含めた入社1年目の社員から社長を含むベテラン社員の有志と、林業家の豊田さんの計14名で、綾川町の樫原国有林に入り、約3時間で30本のヒノキを間伐しました。
例年より約1か月遅れての開催となりましたが、寒過ぎず風もない穏やかな小春日和の一日でした。


私自身も今年で4回目の参加となります。作業エリアに向かう道中では、これまで間伐を行ってきた場所を通りますが、日光が地面まで届き、下草や苔の生えている姿を見ると、山が確かに健康を維持できていることを実感できます。

作業場所は少しずつ山の奥へと移動しており、傾斜のある道なき道を進みます。足を置く場所の角度を一歩ごとに確かめながら進まないと、落ち葉の積もったやわらかな土ごと滑り落ちてしまうこともあり気が抜けず、到着するまでに息が上がります。



この社会貢献の森は、林野庁と平成24年(2012年)に協定を結んで始まった取り組みで、4年ごとに更新し、今年で12年が経過しました。対象となる桧林は昭和60年植栽の人工林で、現在40歳を迎えた木々です。

出荷を目的とした管理ではないため、光の入り方、土の養分や水はけなどの条件は一定ではなく、生育はまばら。枝打ちされていない木々は互いに枝を絡ませ、密集した状態です。直径15〜20センチほどに育った木もあり、年々のこぎりで伐る作業は重労働になってきました。


森林整備活動「社会貢献の森(菅組 感謝の森)」2024・秋_間伐作業写真03

まずは経験者である社長やベテラン社員からお手本を。


森林整備活動「社会貢献の森(菅組 感謝の森)」2024・秋_間伐作業写真04

受け口をつくります、角度や大きさはこんな感じ…


安全面に気を配りながら



森林整備活動「社会貢献の森(菅組 感謝の森)」2024・秋_集合写真

きれいな受け口ができました!

森林整備活動「社会貢献の森(菅組 感謝の森)」2024・秋_間伐作業写真06

バキッと木が折れる音と同時にまっすぐ倒れる瞬間は歓声があがります


切りたての美しい年輪

さぁ、どんどん切っていきましょう



また、枝が伸びて木同士の距離が近くなっているため、切っただけではほぼ必ず「かかり木」になってしまいます。ロープを幹にかけ、「せーの!」の掛け声で皆で引っ張り、隣の木から外して倒していくのですが、跳ね返りや転倒の危険もあるため慎重さが求められます。上から降ってくる落ち枝も侮れず、ヘルメットは欠かせません。


倒れた木から順に豊田さんが玉切りしてくださるのですが、その丸太を斜面に水平に手作業で並べていくのもまた重労働です。一本一本の重みを確かめながらの作業となりますが、こうして並べることで足場ができ、安全に斜面を歩くことができます。山の維持管理を続けるうえで欠かせない大切な工程です。


今年も怪我なく無事終われたこと、山の健康を守る一助となれたことに感謝です。

30本を伐り終えた頃には、普段使わない足腰の筋肉や安全への集中で、思いのほか体は疲れています。
山を下りる頃には全員おなかがペコペコ。
タツタの森キャンプ場に場所を移し、社長や豊田さんも交えてBBQでお疲れ会。
自然の中で味わう食事は格別でした。


1年生の皆さん、頑張ってくれました。

■今回初参加の1年生からの感想


普段は現場で機械を使用して作業が進むことが多い中、あえて手作業で木を切ることで、道具の扱い方や木材への理解が深まりました。実際に力の入れ方や切り方の角度によって作業効率が大きく変わることを体感しました。また、上司の技術やアドバイスを聞きながら取り組むことで、コミュニケーションの大切さも実感でき、有意義な時間となりました。(建築:三島)

今回、森林伐採に参加させていただいて自然の豊かさを感じさせてくれるすごくいい経験になりました。木を伐採するのは初めてで、思ったより硬く一つの木を切るだけでかなり疲れました。ただ経験者の方に教わりながら何人かで協力しながら楽しく伐採を行うことができました。(建築:長船)


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