自然と寄り添う暮らし

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あののぉ vol.22 2012 夏

あののぉ vol.22 2012 夏

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〔お宅訪問〕外とつながる家


風にそよぐ木々と
高さを抑えた家が、
敷地に包まれるように佇むK邸。
穏やかな時間が流れ、
さわやかな風が抜ける心地よい場所。
静かな時も
にぎやかな時も、
内と外とのつながりを大切にした暮らしを
楽しまれているKさんを訪ねました。


内と外がつながる家
高松市の静かな住宅地に佇むK邸。現在は奥様がお一人で住まわれていますが、週末に限らずとも、子供夫婦とお孫さんが集まり、総勢 名の大家族になります。一人で過ごすゆったりした時間や、家族が集まる楽しい時間など、この家はその時々で自由に使いこなされていました。


玄関から広い取次ぎスペースを経て、開放的な明るいリビングダイニングが広がります。吹き抜けがあると言うよりは、家の形のまま一つの大きな部屋になっていて、大胆に配置された植物がとても気持ちよさそうに葉を広げていました。中央にある大きなケヤキの机は、ご主人が残してくれた大切なもの。この机を囲んで家族みんなで食事をされます。無垢の床もとても気持ちがよく、寝転んだり裸足で駆け回ったり、思い思いの時間を過ごすのだそうです。和室上部の窓からはさわやかな青空が見え、夜は星空が、2階からは山が見え、同じ窓とは思えないほど様々な風景を楽しむことができるそうです。家づくりで大切にされたことは「外とのつながり」。光が入ること、風が通ること、そして星が見えることを望まれました。自然とともに暮らすことは、見る楽しみや感じる喜びを日々与えてくれます。2階の書斎は、手がとどくほどの低い勾配天井になっていて、包まれるような安心感があります。本を読んだり、仕事をしたり、星を眺めたり…。ここから毎朝太陽にあいさつをし、山を眺め、大好きな音楽を流す。そして庭の草木にもあいさつ、新しい一日が始まります。また、暮らしの実用性もしっかり兼ね備えていて、ぐるりと回れる家事動線やたっぷりの収納、キッチンから続く階段や窓の位置・高さなど、一つ一つをじっくり話し合えて良かったと振り返ります。



緑に囲まれた暮らし
もとは日本庭園のような庭をイメージされていたそうですが、何気なく立ち寄ったガーデニング店のオーナーさんの人柄に引かれて庭を依頼することに。人との出会いを大切にする奥様らしい、やわらかですがすがしい庭が完成。風にそよぐ草木を眺めたり、テラスで食事をしたり、心にゆとりをもたらしてくれる、幅のある暮らしを楽しまれています。「家をしっかりつくったからこそ、庭をつくることの楽しさを実感した」と奥様。そして家づくりの楽しさは今も続いていて、お仕事で家具製作にも携わる奥様は、小さな棚や椅子など、暮らしに沿って様々なツールをデザインされています。したいことが次々と湧き出るような、夢のような家だとおっしゃいます。
一人の時も大家族の時も「無駄がなくちょうどよい広さで使いやすい」家は、全ての部屋が思う以上に住みこなされていて、奥様や庭の緑と共に、とても生き生きとしていました。



高松市 K邸 2009年12月竣工
延床面積/135.89㎡(41.18坪)
構造/木造2階建 在来工法
設計・施工/菅組

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〔森里海から No.22〕いのちの森の長城



文・写真 菅 徹夫

2009年9月、「鎮守の森Project」と銘打って菅組の創業100年の植樹祭を開催してから既に2年半が過ぎ去りました。菅組本社社屋の周囲と近くの塩田跡地の防砂林は厳しい環境に耐えながら順調に生長しています。場所によって生長度合にかなりの差がありますが、大きいものは既に高さ3m近くに生長している樹もあります。
3年目の春を迎え、これから夏に向けての成長ぶりがとても楽しみです。
「鎮守の森Project」はその後も「一坪鎮守」と名付けた小さな森を、新築させていただいた住宅の庭などに提案させていただいたり、また「三本木鎮守」の愛称で呼ばれる「シイ・タブ・カシ」の最小限の森を建物完成時にプレゼントしたりと少しづつではありますが、継続して進行しています。
私たちのProjectを指導していただいた植物学者の宮脇昭先生は、今回の東日本大震災の瓦礫処理に関して「森の長城」を提案されています。
青森から福島までの海岸線300km以上に及び瓦礫を埋め込んだ山を築き、そこに潜在自然植生の森をつくろうというもの。潜在自然植生による本物の森は、松などの防潮林と違い津波の被害を最小限に抑えてくれることが期待できます。また、森は半永久的に天然更新され続けて生き続けます。瓦礫を全国各地にわざわざ運搬して処理するなどということをせずとも、近くで有効利用できる最善の方法だと思います。実現に当たっては、法律的なことなど様々な課題があるようですが是非実現させたい構想です。「木を植えることは命を守ること」宮脇先生の言葉が東日本大震災から1年が経った今、改めて胸に突き刺さります。

木とともに・・・
木を使い続けること、木の建築をつくることと同時に、木を育てることもまた私たちのミッションだと改めて思う今日この頃です。


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〔工事現場紹介〕グランクール屋島 ~サービス付き高齢者向け住宅~



高松市街から志度へ抜ける国道11号線沿いに建設中の「グランクール屋島」。地元の救急指定病院でもある「百石病院」に隣接したサービス付き高齢者向け住宅です。6月のオープンに向け、工事も終盤を迎えています。病院に隣接していることや、交通量の多い街中での建設は、騒音、工事手順、スペースの問題など注意すべき点が多くあります。安全はもちろん、それらを考慮した作業が日々進められています。周辺環境が大きく影響する、工事はまさに「現場」なのだと実感します。



◇サービス付き高齢者向け住宅とは?
「高齢者住まい法」の改正により創設された介護・医療と連携し、高齢者の安心を支えるサービスを提供するバリアフリー構造の住宅です。高齢者が安心して生活できる住まいづくりを推進するために国土交通省と厚生労働省の共管制度として創設されました。住宅としての居室の広さや設備、バリアフリーといったハード面の条件を備えるとともに、ケアの専門家による安否確認や生活相談サービスを提供することなどにより、高齢者が安心して暮らすことができる環境を整えます。介護や医療、生活支援サービスの提供など様々なタイプがあります。

グランクール屋島
高松市屋島西町百石1929-2
TEL 087-843-1210
入居戸数:30戸
・デイサービス木かげ(通所介護事業所)
・訪問介護木かげ(訪問介護事業所)
・ケアプラン木かげ(居宅介護支援事業所)


現場監督:左/大柳(所長)、右/安藤
設計・施工/菅組

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〔お店紹介〕原食肉店


観音寺市街の主要道路に面する原食肉店。地元で評判の原さんは、なじみ深い村黒町から、昨年昭和町へ移転オープンされました。「倉庫のようなカフェやパン屋風にしたかった」と3代目の原社長。素材を活かしたシンプルなしつらえや、おもてなしの心が盛り込まれた原さんらしいお店です。
和牛からホルモンまで質の良い肉を多数取り揃えていますが、どれが一番というよりも、見て「おいしそう!食べたい!」と素直に思うものが、その人にとって一番おいしい肉なのだそうです。だれかの特別な日の食卓に肉料理が並んでいたらとても嬉しいとおっしゃいます。
来店の際にぜひチェックして頂きたいのが「草屋根」。原さんのご希望で設置された草屋根は、室内の温度調整に一翼を担っています。そよそよと風に吹かれる、どこからともなくやってきた小さな草花が、屋根から顔をのぞかせて出迎えてくれます。そしてもう一つは待合用の椅子のコレクション。来店された方が楽しめるように、定期的に入れ替えをしています。家具の知識も深い原さんは、長く愛される名品こそ身近で使う方がいいと話されます。
普段の日はもちろん、ちょっと特別な日は、おいしいお肉のある楽しいお店へぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。



原食肉店(はらしょくにくてん)

住所:観音寺市村黒町376-1 ※焼肉レスト原起苑隣
営業時間 8:00~19:00
TEL:0875-25-2981 休:水曜

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〔スタッフリレー4〕紫雲出山




三豊市詫間町にある「紫雲出山(しうでやま)」をご紹介します。なぜここを紹介させて頂くかといいますと、山頂にある展望台からの眺めが抜群なのです!天気のいい日には、中国地方や小豆島まで広大なパノラマが見渡せます。光輝く瀬戸内海の島々の景色は、心洗われる絶景です。また、ここ紫雲出山は「浦島太郎伝説」の最も有力な地でもあり“紫雲出山”の名前の由来も浦島太郎が玉手箱を開けた時に立ち上がった煙に似ているところからつけられたと言われています。
標高は352mあり、途中まで車で登れます。展望台までは徒歩10分。緩やかな坂道を登る途中には、季節の花々が出迎えてくれます。春は桜、夏は紫陽花、秋は紅葉。空気が澄んでいる冬には、海に広がる島々がくっきり見え、一年中四季折々の紫雲出山が楽しめますので、ぜひお出かけしてはいかがでしょうか?



海と島と空が一体となった景色は、かなりの絶景です!特に夕暮れ時が最高ですよ♪


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〔商品紹介〕照明器具いろいろ



古木里庫に照明ブースが誕生!お気に入りの照明を探してみませんか?



◇1階
船舶用ライトやアンティーク調のペンダントライトなど、耐久性、デザイン性に優れた照明を展示しています!お手ごろな価格もうれしい照明器具です。



◇2階
レトロでモダン・・・懐かしく、それでいて新しい!町工場の高い技術がぎっしりと詰まった照明は、「変わらない姿は美しい、美しい姿は変わらない」をコンセプトに作りあげられています。照明のパーツは全て手作り!ガラスは手吹き、アルミはヘラしぼりという昔ながらの職人の技がうかがえる照明です。

ひかり方や光量、やさしい灯りの雰囲気などもご体感下さい。お手頃な価格も魅力のひとつです。ご興味のある方はぜひ古木里庫にお越しください。
古木里庫(こきりこ) TEL 0875-82-3837  

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〔イベント案内〕100万人のキャンドルナイト



恒例となりましたキャンドルナイトを今年も古木里庫で開催いたします!キャンドルの灯りのなか、楽しい夜を過ごしませんか?和太鼓と笛によるこの日限りのミニライブやオリジナルキャンドルづくり、お子様の大好きなヨーヨー釣り、七夕飾りなどもご用意しています!ぜひ、家族、友人、恋人など大好きな人たちといっしょにお越しください。
でんきを消して、たのしい夜を・・・♪


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