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宮大工の仕事 ~理源大師堂 令和の大修復~ Work of a Palace Carpenter

香川県坂出市沙弥島にある、理源大師堂の改修並びに境内整備工事の様子をご紹介いたします。

 理源大師堂は、讃岐五大師の一人で沙弥島に生を受けた「聖宝(理源大師)」が、母の菩提を弔い民衆を救うためお堂を建てたのがその起源とされています。

1671年(寛文11年)に溝淵庄兵衛によって、理源大師の木像と共に再建されました。その後、老朽化した境内に心をいためた溝淵清美さん(故人)の発願によって、今回の本堂の改修と付属建物の整備が進められています。

 取材時は、菅組の宮大工が本堂の26本の檜の桔木を取り付けている真っ只中でした。既存の柱や梁、垂木、裏甲、茅負などの化粧材はできるだけ残しつつ、耐震性も確保しながらしっかりとつくりあげていきます。

 昔のように人々が集い、心が和む大切な場所となるよう、チーム一丸となって工事を進めています。