破風板の勾配決め 宮大工の原寸図にて
| 大工
菅組の宮大工の原寸場の様子。
山口棟梁が、あるお寺の「破風(はふ)板」」の勾配を決める作業をしていました。
正式な原寸図を書く前に、仮に角度や間隔等を柔らかな棒(しなる棒)を置いて再現し、全体を確認するそうです。
ちなみに、この棒の素材は「杉」です。
棟梁の長年の経験と知識があってこその技。
微調整を重ねて正式な破風板の勾配を決めます。
納得いくまで何度も行い、その後に正式な原寸図を墨で書いていきます。
棒と棒の間隔や、しなり具合などは、棟梁の感覚で決まります。
棟梁の頭の中では、完成したものが見えるといいます・・・・。
私には、地面に描かれているものが建った時にどのように見えるのかは、想像がつきません・・・・。さすがです。
今後の作業も楽しみです・・・。
by_USA