国市池(くにいちいけ)
| 景色
香川県三豊市高瀬町比地中にあるため池である「国市池(くにいちいけ)」。
2010年(平成22年)3月25日に農林水産省のため池百選に選定された池でもあります。
満濃池は別格として、讃岐の国一番を誇る大池であることから「国一池」として明治初期まで約200 年にわたって表記されていたそうです。明治初期以降「国市池」と改記されています。
また隣接する香川県立高瀬高等学校のカヌー部の練習場にもなっているほど、大きなため池です。
香川県はため池密度全国1位の「ため池県」でもあります。
香川県の多くの川が短く急勾配であるため、河川の水を十分に利用できていません。
その香川県では広い平野と温暖な気候から、奈良時代末期にすでに現在の水田の約7割に達する耕地が開かれ日本でも有数の農業地域でした。稲作に必要な水を確保するために、先人たちはため池を次々につくっていったそうです。
香川県にため池が多い理由は、降水量が少なく河川の水を利用できなかった人々が、稲作に必要な大量の水をため池から得ようと、古代から長年にわたってため池を築造し大切に利用してきたからだといわれています。
ため池も讃岐の風景をつくる大きな役割を担っていると思います。
写真は上空からの景色です。(撮影日:2019年2月13日)
by_USA