菅組 安全大会2025|小関勲さんの「ひもとれ」講演レポート
私たち菅組では、毎年、社員や協力業者の皆さまと一緒に「安全大会」を開催しています。
建築の現場では、一人ひとりの小さな気づきが大きな事故を防ぎ、仲間や地域を守る力になります。
今年もこの思いを改めて共有する、大切な一日となりました。
今回は2025年6月27日(金)に香川県観音寺市にあるハイスタッフホールで開催いたしました。

株式会社菅組 菅 徹夫
◆社長の挨拶(一部)
年に一度の安全大会ということで、今日はこうして皆さんとお会いできることを大変うれしく思っております。
今の世の中を見渡すと、本当に不安定な状況が続いています。
世界情勢の不安定さに始まり、為替の変動、円安、物価や建材の高騰、そして人材不足――どうしても暗い話題が多く、なかなか明るい話をするのが難しい時代だと感じています。
そんな中で、今日こうして皆さんのお顔を拝見していますと、年々少しずつ顔ぶれが変わり、建築業界も少しずつではありますが新陳代謝が進んでいるのだなと感じます。
とはいえ、依然として人が集まらない状況が続き、このままでは業界自体の存続が危ぶまれるのではないか――そんな危機感を抱いているのも事実です。
では、なぜ人が集まらないのか。
私自身も日々考えていますが、なかなか簡単に答えは見つかりません。
ただ一つ言えるのは、この建築という仕事は、掛け値なしに面白い仕事だということです。
何もないゼロの状態から建物をつくり上げていく、そのプロセス。
完成したときの喜び。
そして一つとして同じものはない、一品生産の仕事であること。
こうしたことを考えると、他のどの仕事にも負けない面白さがあると私は思っています。
もちろん、決して楽な仕事ではありません。
体力も知恵も、仲間との連携も必要ですし、大変なことのほうが多いかもしれません。
それでも、それ以上にやりがいがあり、面白い仕事だと、私は胸を張って言えます。
そんな面白い仕事なのに、なぜ人が集まらないのか――
やはり私たち、この業界にいる者一人ひとりが、建築の面白さをもっと多くの人に伝えていかなくてはならないのだと、最近つくづく感じています。
この仕事には、それだけの価値がありますし、社会にとってもなくてはならない大切な仕事です。
今日ここに集まってくださっている、さまざまな立場の皆さんにも、ぜひそれぞれの現場で、この建築の面白さを広く伝えていただけたら幸いです。
そして私たちも改めて、この仕事の魅力をしっかり発信していきたいと思っています。
本日はお忙しい中お集まりいただき、本当にありがとうございます。
引き続き、皆さんと一緒に安全で誇りある現場をつくってまいりましょう。

菅生会の会長 株式会社 森板金工業所 大前和孝さま 挨拶

安全優良表彰の専門業者の方々【安全表彰会社】株式会社 幸和さま 株式会社 渡辺鉄工所さま 株式会社 ダックスさま 株式会社 久保電機さま 三宅電工さま 西日本土木 株式会社さま 株式会社 四国建材社さま
「気をつける」を、形にする日
今年の安全大会には、社員、協力会社の皆さまなど多くの方々にご参加いただきました。
会の前半では、現場でのヒヤリハット事例の共有や基本動作の再確認を行い、
全員で安全意識を高めました。
今回は特に、2025年6月から企業に義務付けられる「熱中症対策の法改正」 にも触れ、
これからの季節に備えた対策を全員で確認しました。
法改正により、企業にはこれまで以上に具体的な熱中症予防計画の策定や、
作業環境の管理、適切な休憩・水分補給の徹底が求められます。
大会では、全国の熱中症発生事例を数字で示しながら、
「自分は大丈夫」という思い込みをなくすこと、
お互いに声をかけ合うことの大切さを共有しました。

小関 勲さん
小関 勲さんの「ひもとれ」で体と心をほぐす
安全大会の後半では、特別講師として
「ひもとれ」の提唱者である小関 勲さんをお迎えしました。
「ひもとれ」とは、ひも一本を体に巻くだけで体のバランスを整え、
本来の自然な動きを取り戻すというユニークなメソッドです。
講演では、参加者の皆さんに実際にひもを使って体験していただきました。
肩にひもを巻くだけで自然と姿勢が整い、動きが楽になる――
そんな不思議な感覚に、会場では驚きの声が上がりました。





働く体を大切にすること
現場での安全を支えているのは、一人ひとりの体です。
事故を防ぐルールの徹底だけでなく、普段の体調管理や体のメンテナンスを学ぶことも
「安全第一」には欠かせません。
熱中症対策の法改正に向け、菅組としても現場での環境改善、声かけの徹底、
そして一人ひとりが自分の体に意識を向ける機会を増やしていきます。
小関さんの「ひもとれ」講演は、その意識を自然に思い出させてくれる
貴重な学びの時間となりました。

安全宣言 参加者代表 株式会社 渡辺鉄工所 代表取締役社長 渡辺 裕士さま
これからも、仲間と地域を守るために
現場での安全は、一人ではつくれません。
これからも菅組は、社員や協力業者の皆さま、地域の皆さまと力を合わせて
「安全第一」を形にしていきます。
ご参加いただいた皆さま、そして小関勲さん、
本当にありがとうございました。