ある日のすがぐみ

「菅組感謝の森」 2023・秋

菅組社員の有志16名と、大黒柱の伐採等でお世話になっている林業家の豊田さんと一緒に綾川町にある樫原国有林に入り、森林整備活動「社会貢献の森(菅組 感謝の森)」を実施いたしました。


季節は小雪に入り、冬はもう目前。ヤマモミジやイチョウが鮮やかに紅葉していましたが、この日は20度超えの小春日和。「菅組 感謝の森」のヒノキ林には心地よい陽光が木漏れ日となって差し込み、穏やかな秋晴れの一日となりました。
今回が初参加という社員も一緒に、ノコの入れ方を豊田さんや経験豊富な社長に指導を仰ぎながら、およそ3時間で29本のヒノキを伐採しました。






この「社会貢献の森」は年に2回春と秋に開催していますが、昨年の秋と今年の春の作業は悪天候で実施できませんでした。その分木は太くなり、かつ木々が混みすぎたところもあり、いつも以上にノコを入れるのも倒すのにも苦労しました。隣の木に引っかかって倒れない木(かかり木)や、材としても十分に使えそうなほど大きくなった木はチェンソーを持つ豊田さんにお願いしつつ、皆汗をかきながら一本一本慎重に伐採ました。




間伐を行い健全な森林を保つことは、良質な水の供給、土砂災害の防止・軽減、地球温暖化の防止、生物多様性の保全など、私たちの生活に重要な役割を果たします。
建設業に関わるものとして環境保全の意識向上を図るとともに、木がどこでどのように育ち、管理され、木材となり、建築が造ることが出来るのか、その背景を学ぶことで「木とともに」生長する企業としての自覚を深めたいと思います。
これからも香川県の豊かな森づくりを目指して活動を行います。




今回初参加してくれた入社1年目の社員に感想を聞きました!


小野 愛実(設計部)
間伐作業は初体験でしたが、豊田さんをはじめとする経験者の方に教えていただき、三本のヒノキの木を切り倒すことに成功しました。ヒノキを一本切り倒すごとにヒノキの香りが漂い、背の高い木がなくなることによって地表に木漏れ日がどんどん入り込むことで、作業が始まる前とは全く違った表情を見せる森林に驚きと感動を覚えました。木を扱う建築の仕事に携わる一員として、人の手による森林の維持の難しさ、大切さについて理解することはもちろん、これからも森林に貢献する活動に参加していきたいと思います!


沖野 瞭太郎(設計部)
ヒノキが生育する森に入り込み、自分の手で一本一本ぎこぎことヒノキの木をたおしていく体験が出来ました。この体験で得た木のイメージと建材としての木材とを結びつけながら建物の設計に取り組んでいこうと思います!


篠丸 大誠(建築部)
今回、社会貢献の森に参加させていただくことで、普段現場に入ってくる木材がどのような環境で育ち、職方さんによりどのように手入れがなされているのか学ぶことができる素晴らしい機会になりました。

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