ある日のすがぐみ

伐採その後

先日の、雑誌「住む。」の取材で、大黒柱伐採ツアーでもお世話になっている林業家 豊田均さんの山を訪れました。

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いつもは伐採の瞬間を見せていただくのですが、
今回はその先の作業も見学させていただきました。

登場したのは「グラップル」と呼ばれる重機です。
腕の先についた大きな手のような部分で、木材を掴んだり回転したりできます。

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まずは伐採。倒したい方向に「受け口」と呼ばれる切込みをつくり、
反対から「追い口」をいれます。

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伐採した木に、グラップルから伸びるワイヤーを巻き付け、
リモコン操作で安定した場所まで吊り上げます。


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木の曲がり具合などをみながら、
材として使える長さをその場で判断し、玉切りします。

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切ったらまたワイヤーで上げ、玉切りの繰り返しです。

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見事なグラップルさばきで、木材をまとめます。

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この一連の作業をお一人でこなし、山を手入れしている豊田さん。
迷いのない素早い作業は、毎日山や木に触れているからこそ。

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適度に間伐された山は、光が入り下草も茂る美しい森が育ちます。
また、残った木はより太く丈夫になり、立派な大黒柱になったり、大雨で土が緩むときも根がしっかりと土壌を支えて土砂崩れを防ぎます。
手入れされていないと全てが細く弱い木となり、雪や風で一気に倒れてしまうこともあるそうです。

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健全な森は良い建材をつくるだけでなく、私たちの暮らしも守ってくれています。
この循環を崩さないように、一歩一歩できることから取り組んでいきたいと思います。

by sio