ある日のすがぐみ

雨乞い竜を今年も担ぎました—仁尾竜まつり2025

毎年8月第1土曜日に、菅組本社のある仁尾町で行われる「仁尾竜まつり」。

香川県は雨の少ない県として有名ですが、その中でも仁尾町は特に少ない町です。この「竜まつり」は江戸時代末期から昭和初期にかけて干ばつの際に行われていた雨乞いの神事がルーツで、藁と竹で作った竜に水を浴びせて雨を祈る――そんな伝統の神事が一度は途絶えながらも、地域の願いによって復活し、今では町をあげた夏の風物詩として受け継がれています。

藁で作られた竜は、全長約35メートル、重さおよそ3トン。その竜を約200名の担ぎ手が担ぎ、勇ましい掛け声とともに練り歩く姿は圧巻です。そして沿道からの“水あぶせ”――容赦なく水が浴びせられ、まるで滝行のような光景が繰り広げられます。



陽が沈み、空にかすかな青がにじむころ。神事が行われ、法螺貝の笛の音が響き、竜の頭に水が浴びせられ、いよいよ竜の出発です。
今回、はじめて担ぎ手として参加した新入社員たちは、バケツやホースからの水の勢いにびっくり!耳に水が入ったり、コンタクトがずれたり、肩や腕が痛くなる場面もありましたが、それ以上に、沿道の皆さんの楽しそうな表情に励まされます。名前を呼ばれ、滴る水をぬぐって顔を上げると、目の前にはバケツを持った友人や家族の満面の笑み!次の瞬間「バシャーン!」。
「今年は、去年より水が多かったんじゃない!?」と話す経験者も。水を浴びるたびに竜はどんどん重くなりますが、「そーれ、雨乞いじゃ~!」「水あびせ~!」「いや世の中みごとにせー!」「よいやっさーのさ~!」と声を合わせて、なんとか最後まで担ぎきることができました。

この竜まつりの運営、竜の制作には、地元の保存会の方々を筆頭に、町民の皆さん、子どもたちも総出で準備され、守り継がれています。藁で編み上げた立派な竜に、来年も元気に会えますように。
この竜まつり、見るもよし、浴びせるもよしですが、一般の方も衣装も借りて担げます!
ぜひ仁尾の夏を感じに、会いにいらしてください。

しかし本当に今年の夏の暑さは…。
そして梅雨の短さといい、夕立もあっという間、晴天続きすぎる仁尾町です。
竜さん、ひと雨ふた雨、お願いします。

【問い合わせ先】仁尾竜まつり実行委員会
メールアドレス:ryumaturiec1988@gmail.com
※お問い合わせはメールでのみ受け付けております。ご返信までお時間をいただく場合がございますので、あらかじめご了承ください。


祭りの様子は、三豊市観光交流局SNSをご覧ください! (びしょびしょになるので私たちはカメラを持てないため…)