ある日のすがぐみ

石積み研修プログラム in 男木島 (島散歩編)

2日目は小林さんが島を案内してくださいました。島という限られた土地の中で、できるだけ広く安全に居住面積を取るために、固い岩盤の上に石積みを築き家を建てています。そのため、迷路のように入り組んだ坂道と重なるように立つ家々が男木島特有の景観となっています。



石積みの高さは人のはるか頭上まで

石積みは生物と共存する 玄武岩、花崗岩、…島に運ばれてきた石なのか、島の石なのか


島の丈夫な岩盤を利用した石積み

石積みでできた階段


迫力ある石積みと舟板で作られた壁板。舟板は水に強く丈夫なので、とても貴重な建材なのだそう


歩きながら、石積みの石の種類や積み方に関する話題が尽きません。積み方を学んだからこそわかる、石積みの見方。石垣から積んだ人たちの苦労や工夫を知ることができます。


石の隙間が三角になっているのは〇

四角になっているのは×


間にコンクリートを詰めたところだけ、大雨で水が抜けずに崩壊してしまったそう

職人さんの手仕事の温度が伝わる


これはすごい!どうやってできたのか…

迫力ある石積みがあちこちに


島のシンボル、男木島灯台は港の反対側。この日はお預け

豊玉姫伝説の残る豊玉姫神社は、島一番のビュースポット


海の向こうは高松?

豊玉姫神社の境内に残る枯れ木、ウバメガシ。こんなに大きなウバメガシは本当に貴重だそう


男木島の坂道を彩る瀬戸芸の作品たち

小林さんの活動の一つ「みんなのお庭計画」


「男木島石積み研修プログラム」での宿泊には小林さんの営む古民家宿、男木島生活体験古民家『ドリマの上』でお世話になりました。その名前に「生活体験」とあるように、石積みを終えた後、薪割をして五右衛門風呂を体験したり、小林さんや島民の皆さんが作った野菜や野草、島で獲れた魚など自然食材をふんだんに使った食事をいただきました。


「ドリマの上」とは、この地区の名前だそう

ドリマの上はSDGsの暮らし方をお伝えする小さな学校です

屋根も朽ちかけていた古民家を自分たちで再生した。建材には「かがわの木」を使用

玄関には「古木里庫」の建具を使用してくださっていた

途中いただいたお昼ご飯は「象と太陽社」さんのランチボックスを「海とひなたの美容室」があるテラス席で。

島猫がお見送りしてくれました

2021年に新しくなった、男木島と女木島と高松港を結ぶフェリー「めおん」


お世話になり、本当にありがとうございました


■関連サイト

男木島暮らし体験古民家宿 ドリマの上
男木島 象と太陽社
男木島 | 瀬戸内国際芸術祭2022

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石積み研修プログラム in 男木島 (研修編)