大黒柱 伐採ツアーを開催!

2021年11月3日(水・祝)に、大黒柱伐採ツアーを開催いたしました!

今年はお施主さん1組の伐採です。今回はもう一組のご家族が見学に参加。また、FM香川ラジオ番組さぬき時間を楽しむ IKUNAS radioの取材で、FM香川さんとIKUNASさんも一緒に参加してくださいました。


この日はとても暖かい日でしたが、山に入るとさすがに少し肌寒く感じました。
普段、こんな森の中を歩くことがないという子供たちは、いろんな形の葉っぱを見つけながら歩きました。

この日のために豊田さんが選定した檜(ひのき)は、樹齢約90年の立派な檜です。何年に山のどこに植えたと、先代のお父様がきちんと記録して残し、豊田さんが受け継いでいます。



豊田さんが、チェンソーのエンジンをかけると、激しい音が森中に響き渡りました。木を倒す方向を入念に確認しながら、受け口をつくり、追い口を切ります。皆が固唾をのんで見守っていると、いよいよ。切り口からバキッと音がしたかと思うと同時に、スローモーションのように檜が倒れ、ドスンと地面を響かせました。同時に真上から光が差し、明るくなりました。
樹齢90年の木を切り倒したという重みと育ててくださった豊田さん、そしてこの自然の恵みに感謝と責任を感じました。


普段はここで山を下りるのですが、今回は特別に玉切りという作業も見学しました。山から運び出すための切り倒した後の作業で、必要な長さに切り分けます。
設計の予定では、今回の1本の檜から「4M50㎝8寸角」の吹き抜け用の大黒柱を取り、残りは取れたなりで設計していこうと計画していました。構造材として使用するために残りを玉切りする際、豊田さんが選んでくださった檜が見事にまっすぐで、太く均等に育っていたことから、大黒柱とする1番玉以降も、吹き抜けに面した化粧柱として使えると判断し、太さと長さをその場で確認しながら玉切りし、結果4番玉までを1本の檜から取ることが出来ました。

玉切りは普段、私たち建設会社の人間も、ましてや住まい手さんや一般の人も見ることはありません。今回は林業家と設計士がその場で木を見ながら確認と相談ができたからこそ、設計を組立ることが出来ました。これには長年林業をしている豊田さんも初めてのことで、木を余すことなく活かしきれることに喜んでいらっしゃいました。(今回、残った破材も割りばし用に残し、大黒箸として活かします。)
また、住まい手さんも家への思いが一層強くなったと話してくださいました。「約100年かけて、豊田さんのお父さんが植えた木が育ち、私の家になることでさらに100年、私の孫まで繋いでいきたいと思った。木は本当に、ずっと生き続けるんだなと思いました。」
伐採の後はお礼返しとして、3本の檜の苗を植えていただきました。この幼い木がまた立派な木となり、ずっと未来につながっていきます。



山から下りて、木々に囲まれた土場でおにぎり弁当をみんなで食べました。今回も、まんのう町の、「Cafe さくら食堂」さんにお願いしました。からあげ、エビチリ、サツマイモの甘酢和え、たまご焼き、ウィンナー、煮物、酵素玄米のおにぎり。また、おやつに、三豊市の荘内半島にある小さな天然酵母のパン屋さん「空to海」のクリームパンと帽子パンも。どれもひとつひとつ丁寧に作られていて、本当においしかったです。その後、豊田さんや弊社の菅代表を囲んで、林業のお仕事の話や環境の話などを聞きました。


今回、コロナの感染拡大に配慮し、小規模での開催といたしましたが、こんなに中身の濃い伐採ツアーもなかなかないと思います。何より、住まい手さんと、木を切る人と、家を建てるスタッフが一緒に山に入り、木を切る。木を使い、家を建て、暮らす。この時間で学ぶことはとてもたくさんあるように感じました。

伐採ツアーは、木が水揚げをしなくなるこの季節に毎年行っています。
また来年も再来年も、この活動を続けていきたいと思います。機会がありましたらぜひご参加ください。

大黒柱 伐採ツアーとは>>