ある日のすがぐみ

【特別編】大黒柱伐採 2023.11.30

2023年11月30日(木)に、大黒柱の個別伐採を開催いたしました。
住まい手さんのご都合により、この日の実施となりました。

樹齢約100年以上の目の詰まった美しい檜を伐採しました。
伐採した檜は、「生き節」だとのこと。
生き節とは、木の枝がまだ生きているうちに、木の幹の内部に取り込まれてできた節のことです。
枝が生きているうちに人工的に「枝打ち(えだうち)」によってできた節です。幹と繋がっているため、幹とともに成長していきます。このため、製材をしてもその部分が、死に節のように、抜け落ちる事はありませんし、色合いも死に節に比べて薄く比較的目立ちません。

生き節とは、木の美しさや個性を表すもので、木材の魅力の一つです。

今回伐採した檜は、菅組の刻み小屋で約1年間「自然乾燥」してから柱に加工いたします。
自然乾燥とは、木材を特別な機器などを使わずに、自然の風や太陽の力で乾燥させる方法です。檜の木材は、伐採後に含水率が約150%から20%程度まで自然乾燥させます。

自然乾燥には、以下のようなメリットがあります。

・檜の持つ油分や抗菌・防虫効果などが強制的に排出されないため、耐久性や耐候性が高まります。
・檜特有の色合いや香りをそのままに乾燥されるため、自然な美しさや心地よい空間を演出できます。
・適度な湿気を加えながら乾燥させることで、乾燥によるひび割れや変色を抑えることができます。