季刊誌「あののぉ」を環境にやさしく高品質な「水なし印刷」へ
水質汚染を防ぎ、豊かな水を守る、水なし印刷
菅組で発行している季刊誌「あののぉ」は2006年からスタートし、2025年春で71号となりました。
今回の冊子から「水なし印刷」方式で印刷をしています。
「水なし印刷」とは、印刷工程で発生するVOC ※(揮発性有機化合物 )を抑制し、刷版の現像工程で必要な強アルカリ現像液を使用しない環境にやさしい印刷工程を実現したものです。
※VOC…蒸発しやすく大気中で気体となる有機化合物の総称です。光化学オキシダントやSPM、PM2.5などの大気汚染物質の原因の1つです。
通常のオフセット印刷が印刷機上にて多くの「湿し水」を使用するのに対して、水なし印刷は、「湿し水」を一切使用しないその技術的な特長から、高精度な印刷再現性に優れ、高精細な美しい仕上りの印刷品質を可能にします。

「水なし印刷」のあののぉvol.71(右)と「水あり印刷」のあののぉvol.70(左)。菅組ロゴの印刷がより鮮明になっている。
バタフライマーク 環境に配慮した印刷物のシンボルマーク

環境保護印刷の代名詞とも言えるこの「水なし印刷方式」で印刷された印刷物には、一般社団法人日本WPAが認定するバタフライロゴマークが付与されます。
バタフライロゴのデザイン -オオカバマダラについて-
バタフライロゴに描かれた蝶は、世代を超えて渡りをする「オオカバマダラ(Monarch Butterfly)」がモチーフです。夏はカナダ中部に生息し、秋には約3,800km離れたメキシコへ南下して越冬、春に再び北上するという壮大な旅を繰り返します。一方で、環境変化に非常に敏感な蝶でもあり、公害や開発によりエサ植物が減少し、生息域は年々狭まっています。
このように、命をつなぐ旅を続ける姿から、オオカバマダラは“環境や再生の象徴”としてロゴに描かれています。
引き続き、社内の印刷物をはじめ、建材や備品の選定においてもより環境負荷の少ないものへと切り替えを進め、地域社会の環境保全やSDGsの目標達成に貢献してまいります。
■関連するページ
あののぉ vol.71 2025 春号
〔information〕水なし印刷
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