私たちはフェアウッド調達を推進しています。
その木はどこの森からきて、どこで加工された木なんだろう?
私たちが暮らす街にある建物や家。
そこで使われている木は、いったいどこの森から来て、どこで加工された木なんだろう?
毎日食べる野菜やお肉、魚のように、建物に使われる木にも産地があります。
林野庁の資料によると、2023年時点で国内で流通する木材の約6割が輸入されています。主な輸入先は北米(カナダ、アメリカ)、東南アジア(マレーシア、インドネシア)、欧州、ロシアなどです。その他にもオーストラリア、チリ、ニュージーランド、中国など世界中から日本に木材が来ています。
その中で、全世界の森林伐採の15%~30%が違法伐採で行われているとされており、なかでもロシア、東南アジア、アマゾンは、貴重な手つかずの森林の違法伐採が後を絶ちません。遠い国の話しだと感じるかもしれませんが、日本でも違法伐採された木材は、原木だけでなく、建材や家具、小物や紙類の形で輸入され、私たちの身近な生活の中で使用されています。無秩序な伐採が地球温暖化を促し、豊かな森に暮らす生き物や生活する人々の暮らしを脅かします。
そこで必要なのが「フェアウッド」です。
フェアウッドとは、産地の森を破壊せず、地元の生活者や生産者の人たちのことも考えて生産された木材・木材製品を指す言葉で、それらを選択し購入することを「フェアウッド調達」と言います。
菅組では木材の生産地を可能な限り確認して、環境や社会に悪い影響がないように、フェアな木材調達・利用を推進しています。
伐採地の森林や周囲に暮らす人々に配慮した木材の選び方、使い方をすることが、世界や日本の森を元気にすることにつながります。
菅組は、クリーンウッド法に基づく第二種登録木材関連事業者です。
当社は、2017年5月20日に施行された「合法伐採木材等の流通及び利用の促進に関する法律(通称:クリーンウッド法)」に準拠して、「第二種登録木材関連事業者(登録番号:HOWTEC-CLW-Ⅱ-0031号)」に登録しています。建築に関わる全ての資材、建材を見直し、伐採地の森林環境や地域社会に配慮した木材・木材製品を調達(フェアウッド調達)をするために、その木材の産地や供給源に関して違法でないことを確実にするための確認や調査(木材DD:木材デューデリジェンス)を行っています。
<クリーンウッド法の概要>
□クリーンウッド法とは(合法伐採木材等の流通及び利用の促進に関する法律法)
森林の違法な伐採や違法伐採木材の流通は、地球温暖化の防止、自然環境の保全、木材市場での公正な取引等を害するおそれがあることから、我が国では違法伐採木材を使用せず、各国で適正に生産されたものだけを利用する取り組みが進められてきました。クリーンウッド法は、こうした取り組みを推進するために、2017年5月20日に施行された法律です。木材関連事業者に対して、取り扱う木材等の原材料となっている樹木が合法的に伐採されたことの確認を促し、自然環境の保全に配慮した木材産業の持続的で健全な発展を図ることを目的としています。
□登録木材関連事業者とは
クリーンウッド法では、積極的に合法伐採木材等の利用に取り組む木材関連事業者の登録制度を設けています。これは、合法伐採木材等の利用に適切かつ確実に取り組む木材関連事業者が、登録実施機関に取組内容を申請して登録を受ける制度です。登録を受けた木材関連事業者は、法律に基づき「登録木材関連事業者」という名称を用いることができます。
木材関連事業について、丸太を森林所有者等から譲り受けるなどして加工・販売等または木材等の輸入をする第一種木材関連事業とそれ以外の第二種木材関連事業者に区分しています。第二種は具体的には、建築を行う建設業者や工務店、プレカット工場、建築と協定等によって連携している製材・集成材等工場、製品市場、販売・流通事業者が対象となっております。
より詳しく→HP:合法木材ナビ
□木材デューデリジェンスとは
木材デューデリジェンスは、企業や組織が木材や木製品を調達する際に、その木材の産地や供給源に関する情報を評価し、合法性や持続可能性を確保するプロセスです。
より詳しく→PDF:木材デューディリジェンス・ハンドブック
■関連するサイト
□ クリーンウッド法に基づく木材関連事業者登録の趣旨、対象事業について
・公益財団法人 日本住宅・木材技術センター
□ フェアウッド、違法伐採関連資料
・ホームページ 木の流れから、未来をつくる。フェアウッド・パートナーズ
・ホームページ 森林・林業学習館 違法伐採
・パンフレット「違法伐採から森林を守るために-木材や紙のグリーン調達を進めよう-」
・パンフレット「世界の森林は刻々と減少しています」
■関連ページ
<SDGsレポート>
・2021年10月11日 近くの山の木で家をつくる
・2021年10月12日 FSC認証の紙を使用した名刺
・2022年05月02日 社内で使用している紙製品の調査をしました
<CSR 自然と寄り添う>
・香川県産材での家づくり
・森に入り、木々に触れる「大黒柱伐採ツアー」