ある日のすがぐみ

菅組「感謝の森」 2021・春

菅組では、林野庁が行う「社会貢献の森」という森林整備活動に関して協定を結び、国有林の間伐や枝打ちなどの森林整備活動「菅組感謝の森」を年に2回行っています。今回も綾川町の樫原国有林の間伐と枝打ち作業を、今年度の新入社員含む15名で行いました。



まず最初に社長自ら、伐採の仕方、注意点を実演しながら説明します。倒したい方向を確認しながら、倒す側に「受け口」を作り、反対側に刃をいれます。



新入社員もチャレンジ!「いち、に!いち、に!」倒れにくい木はみんなで息を合わせてロープで引っ張ります。
「倒れるぞー!」周囲に注意を払いながら。森の空気が少しピンと張りつめます。
今回も、林業家の豊田さんが来てくれて、危険な木、難しい木を切ってくれました。



およそ約3時間弱の作業で30本ほどの檜の間伐を行いました。
切った後は木漏れ日のさす明るい森になり、陽が地面の下草にも届き、健康な山になります。
冬を越した植物たちが鮮やかに光を浴びて、喜んでいるようでした。



この日はとても暖かく、みんな汗いっぱいで山を下りてきました。
山桜も里の桜も可憐に咲いて、疲れた私たちも晴れ晴れしい気持ちになりました。

私たちのしている森林保全活動の面積は全体からすればとても小さな範囲かもしれません。
しかしこの活動を通して、社員ひとりひとりが建物をつくるという生業において
森を守ることも使命であるという意識が根付き、この土地に生かされているという感謝の気持ちを持ち、
関わってくださっている皆さんやお施主さんにも、伝わるものだと考えています。