SDGs レポート

地元の木の苗を、地元に植える(地域種苗)


菅組では生物多様性の保護の一環として、香川県に生えている在来種の木々の苗を植樹する活動を行っています。

この活動を行う中にあたり最初のミッションとなるのは、香川県にある木々から種を採取してそれを元気な苗に育てることです。

私たちは、地域の種を採種して苗木を作っている会社にお願いをして、苗を育ててもらっています。
その会社は、岡山県久米郡久米南町にある「グローバルグリーンクニタダ」さんです。



クニタダさんは、ご本人自ら香川県(主に、三豊市、観音寺市、まんのう町)に足を運んでくださり、そこで採取した様々な種類の在来種の種を採取して、会社へ持ち帰り大切に育ててくれています。

今回、クニタダさんのご厚意により、岡山県の育成現場を見学させていただきました。
そこは、自然豊かな山々に囲まれた場所で、とてものどかで、気持ちの良い場所でした。
そして、私たちの目の前広がっているたくさんの苗たちの元気な姿を見ることができました。



植物の特性やその時々の季節によって、屋外とビニールハウスとに分けたり、場所を移動させたりして育てていました。
ポット苗の名札には、「木の種類」「採取した日付」「採取場所」が書かれています。




観音寺市で採取した「ガンピ」の花も拝めました。※雁皮(ガンピ):高級和紙の原料。



まるでご自身のお子供のように大切に育ててくれているのが、お話をしていても伝わってきました。
「この子は、丈夫で発育もいいから安心して植樹できる・・・」とか「この地域のものは、ぜひあの場所に植えた方がいい・・・」など、アドバイスも含めいろいろなお話をしてくださいました。



在来種の「ヤマツツジ」の花



香川県仁尾町の古民家を改修したの宿泊施設多喜屋(たきや)の庭の植物のほとんどは、地元の植物から採取した種の苗で形成されています。
その中には、クニタダさんに育てていただいた苗もたくさん植樹しています。

下記の写真は、植樹当時と1年半後の姿を比べたものになります。




やはり、地元の気候や風土に合っているからでしょうか。
発育がとてもよく、ほとんどの植物たちが順調に育っています。

このように、植物の地域遺伝子を循環させる活動もとても大切な活動の一環だと思います。