ある日のすがぐみ

多度津高校建築科の学生と建てる、舟岡山古塔の屋根「悠久」

10月18日、香川県多度津町・舟岡山の山頂で、古塔を保護するための屋根づくりが行われました。
この取り組みは、多度津高校建築科の学生さんたちが地域おこしボランティアとして参加している「舟岡山未来プロジェクト」の一環です。

学生さんたちは、コンセプト設計からデザイン、模型づくり、材料の発注、そして実際の施工まで、すべて自分たちの手で挑戦。
今回、菅組からは多度津高校建築科の卒業生である大工2名と、建築部1名が協力し、一緒に屋根を建てました。

現場では、一つひとつの工程を確認しながら、屋根の形を丁寧につくり上げていきました。
学生さんたちの真剣なまなざしと、先輩菅組社員のあたたかい見守りの中で、木の香る屋根が形になっていきました。


<コンセプト(要約)>

ここにはかつて、里があった。
舟岡山は標高30mに満たない小さな山。
頂上からは縄文・弥生の土器が出土し、太古から人々の営みがあったことを物語ります。
この五輪塔群は鎌倉時代のもの。
その歴史を未来へつなぐために、私たちは地域や企業のみなさんと協力し、
木造の温かみを生かした屋根を設計・施工しました。
壁を設けず、風が通るように、自然と調和する空間をめざしています。

屋根プロジェクト「悠久」は、11月1日の落成を目指して進行中です。
完成後は関係者によるお披露目を経て、新春には一般公開と記念植樹が予定されています。
舟岡山の歴史を守りながら、若い世代による新たな建築が完成に近づいています。

設計・施工:香川県立多度津高校 建設科
協力:池田建設工業(株)、(株)菅組
施主:舟岡山未来プロジェクト 関係者一同

■関連サイト

多度津高校 建築科 公式HP