SDGs レポート

SDGsカードゲーム×三豊市役所職員研修

2021年10月の2日間、三豊市役所の職員研修の講師としてお招きいただき、およそ100名の職員の方にSDGsカードゲーム「2030SDGs」ワークショップを体験していただきました。感染症対策をしっかりと行い、2日間の午前と午後、4回に分けて行いました。入庁してまだ数年のフレッシュな方からマネージャークラスの方まで、幅広い年齢層、部署からの参加がありました。

三豊市は前にもご紹介した通り、令和2年に「SDGs未来都市」に認定されており、菅組は三豊市の「みとよSDGs推進パートナー」に登録しています。

三豊市はSDGs未来都市の他にも、「三豊市パートナーシップ・ファミリーシップ宣誓制度」(外部リンク)を2022年1月1日より導入するなど、より多様性のある社会へ取り組みを進めています。県内でも先駆けた方針を打ち出している三豊市ではありますが、職員の皆さんに、よりSDGsの本質を理解していただくためにとお招きいただきました。



カードゲーム「2030 SDGs(ニイゼロサンゼロ エスディージーズ)」はSDGsの17の目標を達成するために、現在から2030年までの道のりを体験するゲームです。SDGsの目標を1つ1つ細かく勉強するためのものではなく、ゲーム体験を通してSDGsを理解するもので、SDGsという言葉を聞いたことがない人やあまり興味関心がない人でも、ゲームが持つとっつきやすさと面白さで知らず知らずのうちに熱中し、楽しみながらSDGsの本質を理解することができます。



参加者全員で1つの世界を作り、2030年までSDGsのゴールの達成に向けて活動します。そして2030年、その活動の結果がどうだったか、どんな世界になったかをみんなで見て、振り返りを行います。
今回は2人1組のチームになって活動していただきました。どんどん活動を行うチーム、積極的に交渉を行うチーム、じっと作戦を練ってあっという間に達成するチーム、行き詰ってどうしようと立ち止まるチームなど様々。前半と後半進むにつれて、その動きにも変化が現れます。このように、これは体験型のゲームであり、内容と結果も毎回異なります。それがこのゲームの面白いところです。また、その変化の中でこそプレイヤー自身が気づくことがあり、それがSDGsの本質でもあります。


研修後のアンケートで多くの感想をいただきましたので、一部ご紹介させていただきます。

<ゲームを通して感じたこと、気付いたこと>

  • 実感がない中で進んでいく物語の一員という印象を受けた。まさに、風が吹けば桶屋が儲かる。
  • ゲーム前半で起こったことは、まさしくこれまで世界が経験してきたことの縮図を見ている気分になりました。ゲーム後半では、自分自身の目標を達成しつつ、周りと協力することで「どうすればより良い社会になるのか?周りにために自分たちができることは何か?」を考えることの重要性を感じることができました。
  • 経済と社会と環境のバランスが大事だということ、そのバランスを取りつつより良い社会を形成していくことの難しさに気づきました。
  • SDGsは一人では達成できないものだが、一人ひとりが考えて行動することができる身近なものだと感じた。
  • 時間は取り戻すことができなく、刻一刻と過ぎ去っているものなので、とても重要であると感じた。
  • 一人の百歩より、百人の一歩という言葉が非常にあてはまるものだと思う。
  • みんなが共通の目標に対して取り組んだとしても、全体の動きや変化が見えていないとかえって逆効果になることもある。自分や近場の動き以外にも目を配ることとコミュニケーションが重要であると体感した。

<自分でできることとは?>
  • いずれ誰かがやってくれる、という気持ちをなくす。
  • 資源の有効活用(無駄遣いしない)
  • 余計な買い物を極力控え、フェアトレード品などの購入を検討している。
  • 目の前の目標だけでなく、その先にある大きな目的を見据えて、日々の仕事に取り組む。
  • 生活でも仕事でも対話を大切にする。
  • 地球環境や労働者の待遇を配慮した商品を進んで購入する。
  • 地産地消、地域活性
  • エシカル消費で企業を応援する。
  • 身近な差別や偏見をなるべく減らしていく。なるべく環境にやさしい生き方をする。
  • 挨拶をする→相手に安心感を与えたり、相手の状態を見ることができる。
  • 仲間意識の形成。困ったことがある人からの頼られる体制作りにもつながる。時間もお金もかからない。

ゲーム終了後には感想をお話してくださったり、プレイヤー同士で意見交換をしたりと対話が生まれており、そういった対話こそがこのゲームの意義だとも感じます。2日間で4回というハードなスケジュールではありましたが、私もたくさんの学びをいただきました。担当課の皆様、ご参加くださった皆様、どうもありがとうございました。

※カードゲーム「2030SDGs」の紹介 → イマココラボHPへ
※みとよSDGs推進パートナーについてご関心がある方は、三豊市地域戦略課までお問い合わせください。[N]